心臓部

tak

2017年12月22日 20:42



 これが実家の温泉の心臓部。
 常にもうもうと湯気を吐き続けている。

 小さいころから、年末を迎えると亡き父とともに実家の各所にお札と鏡餅、お神酒をお供えして回っていた。
 その数、20か所弱。
 その中でもこの心臓部は別格の神様として扱われていた。
 白竜さん、鬼門さん、水神さんよりも敬われていた気がする。

 数年前、この蒸気を使った小規模発電の提案があるファンドからあったが、実家で話し合った末にお断りした。
 再生可能エネルギーも大事だけど、やっぱりこの風情と威容は壊したくない。
 神様に発電させるわけにもいかないし。

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